コンポジットレジン修復治療の症例です。
今回の症例は、患者様との話し合いの結果、暫間的(一時的)にダイレクトボンディングによるコンポジットレジン修復治療を行いました。削らないで済む治療であり、また可逆的(元に戻せる)治療でもありますので選択しました。
10代の女性、モデル。前歯の隙間を治してほしい。仕事の関係で短期間で改善したい。
所見 正中離開(左の犬歯の萌出遅延による乳犬歯の晩期残存による)わかりやすく説明しますと、大人の歯が1本出てこないので、子供の歯が生え変わらずスペースが埋まらないので前歯の間に隙間が出来てしまっている状態です。
この症例の場合は矯正治療が適応です。しかし、治療期間が長い、矯正器具の装着をしなければならない点が患者様の要望とは異なってしまいます。短期間でしかも、見た目がよく、後で矯正治療が出来る治療法を検討しました。その結果コンポジットレジン修復治療を行いました。
患者様の将来のみを考えると矯正治療を選択するでしょうし、EBM(Evidence-based Medicine)ではそうかも知れません。しかし、患者様は今が非常に大事であります。これを歯科医師だけの判断では決められません。患者と歯科医師が良く話し合い治療の方針をきめていく、NBM(Narrative-based Medicine) ナラティブなアプローチが非常に重要な事項だと思います。
さいたま市緑区の歯医者、伏見歯科医院
2015年4月10日 カテゴリ:CR すきっ歯・歯のすき間の治療, 審美コンポジットレジン修復, 症例写真